タルド/デュルケムカンファレンスに参加してきました。

3月14日、15日にケンブリッジ大学で行われたタルド/デュルケムカンファレンスに参加してきました。写真はブルーノ・ラトゥール (Bruno Latour) とブルーノ・カルサンティ (Bruno Karsenti) がタルド=デュルケム論争を再現した模様と、発表会場の模様。
100名ほどの参加者で、かなり活発な議論がおこなわれていてうれしい。
発表も、疑問があるにしても先ずはタルド議論をドラッグについてやTVについて応用する議論などあり、刺激を受けました。ぜひ英語/仏語論文を書いてあの人たちを唸らせてやりたい。
先ずは第一歩としてタルドシュンペーター比較もちゃんと抑えねば。今あるハードルはTaymansくらいで、充分いけるはず。シュンペーター自身はタルドをあまり評価してないようですが。。。

ところでラトゥール氏は途中で「シャーマン」と紹介されているほどにタルドの弁護者になってました。「存在すること、それは異なることである (Exister, c'est differer) 」とか随所でタルドを引用して、いい意味でタルドマニアぶりを示していました。そんなラトゥール氏に私は日本でタルド研究している、そしてタルドを専門にしている人が少なくとも3人はいると自己紹介すると、信じられない!を連発しておられました。まあ今、アルゼンチンの人から建部遯吾研究してますといわれたら驚くのと同様か。





ほかにもジュディス・バトラーの授業にもでてみたりしています。
アブグレイブ刑務所で詠まれた詩をめぐっての議論などありました。仏語で授業していたので疲労しておられました。

ところで、僕は3月27日には帰国予定です。