宮崎駿のアジ「セレブって豚のことでしょ。今、豚は太ってないんだよね、ジムかなんかにせっせと通ってスマートだったりするから。」

考え出すといかんけど、とりあえず聞いてすぐは元気出ますな。
ただそこでやめないで、次のように付け加えてあるのは、一応みておいたほうがいいかも。

 パンク状態の中で、インディペンデント系の個人加盟の労働組合みたいのがあちこちにできている。ただ、それが幸せな結果をもたらすなんて甘いことは考えないほうがいい。人間のやることにはかならず愚かなことが付きまとうから。権力はすぐに腐敗するし、歴史はいつも残酷な結果を押しつけるから。要するに、この世界は不条理だということ。悪いことをしても天罰が下るわけではなく、良いことをしてもお褒めにあずかるわけではない。じゃあ何が違ってくるかというと、顔が違ってくる。豚の顔になるのか、少しはましな顔になるのか。
 僕自身、60年代には労働組合の活動にだいぶ時間を費やしたけど、それがまったく無駄だったかというと、そうでもない。演出、撮影、アニメーター、いろんな部署の人間が横断的に集まってきて話ができる唯一の場所だったから、そこで人間関係をつくったことが、そのあと仕事をしていくうえでものすごく役に立った。別に自分たちのやったことが良いとか悪いとか言うつもりはないけれど、人間はいつも愚をおかす危険があるってことをわかりながら、それでも何もやらないよりは、やったほうがいい。


動物農場」公式サイト コメント「今、豚は太っていない。」
http://www.ghibli-museum.jp/animal/comment/miyazaki/

楽しい情報元:「Think Gaikotsu, Act Lefebvre. RLL」(http://www.rll.jp/hood/