【障害者運動・自立生活・メディア】―映画『こんちくしょう』のスタッフと共に考える―

 出来れば参加したいイベントの一つです。

【障害者運動・自立生活・メディア】
―映画『こんちくしょう』のスタッフと共に考える―
日時/2008年7月16日(水)15時〜18時
場所/立命館大学 学而館第3研究室

基調報告
 立岩 真也 氏(立命館大学教授)
 野崎 泰伸 氏(立命館大学PD)
討議参加者
 福永 年久 氏(制作総指揮)
 村上 桂太郎 氏(監督・撮影)
 下田 隆清 氏(制作補)
司会
 堀田 義太郎 氏(日本学術振興会特別研究員)

◆企画趣旨

2007年から2008年にかけて、全国各地で、映画『こんちくしょ
う 障害者自立生活運動の先駆者たち』(2007年制作/製作総
指揮:福永年久/監督・撮影:村上桂太郎/企画・制作:特定
非営利活動法人 障害者生活支援センター遊び雲『こんちくし
ょう』制作委員会)の上映運動が行われた。

この映画は、自立生活運動の先駆者、木村浩子、田辺正行、横
田弘を、福永年久氏がカメラに収めようと考え、スタッフと共
に編集した記録映画である。以降、様々な文脈・期待の中、多
くの障害当事者によって、現在も全国で上映会・シンポジウム
が企画されている。

1972年から上映運動が始まった『さようならCP』(1971年制作
原一男監督)に代表的なように、障害者運動の中で、障害者
自身による障害の自己表現が果たしてきた役割は、小さくはな
い。例えばそれは、「健全者幻想」――健常者と障害者の身体
をその性能によってランク付けする価値観――と向き合う、重
要な手段とされてきた。またそれは、各地にいる障害者たちと
繋がりを作り、自立生活へと誘う媒体としても機能してきた。
これらは、健全者社会に生活をコントロールされることなく、
障害者自身が生活をコントロールするための条件を整備する運
動である、とも言える。

映画『こんちくしょう』は、新しい世代の障害者たちからは、
障害者に対する社会的寛容さが逆に差別の存在の在り処を不明
瞭にしている点を考える契機とされ、障害者運動を担ってきた
人たちからは、かつての英雄たちの遺産を継承する契機とされ
た。当然ながらここには、かつての上映運動とは、また別の文
脈があるに違いない。本研究会は、『こんちくしょう』上映運
動の中心にいたスタッフを招き、「障害学」という学の観点か
ら、今後の課題を考察するものである。

◆主催
 グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点
 立命館大学生存学研究センター

立命館大学アクセスマップ
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◇キャンパスマップ
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