『模倣の法則』発売中

今日、村澤真保呂さんから『模倣の法則』を頂く。ありがとうございます。
カバーをつけても、外しても格好よいつくりになっています。
『世論と群集』で稲葉三千男さんがおっしゃっておられたのと同様に、翻訳もタルドの原文で読むよりわかりやすくなっていると思います。
ざっと読み返してみると、国際関係に関する記述がけっこう多いのに驚かされました。西川長夫先生がタルドのコスモポリタニズムについて批判的に言及されていたのも、納得しました。
さて、国家を超え出るものとして「社会的なもの」を想定しているのが、近年の社会的連帯主義話とはかなりの距離感がありますな。


池田さんと村澤さんの解説がついており、どちらかといえば池田さんが模倣の法則の基本構想および社会学、犯罪学での再評価など、村澤さんが哲学や現代思想との関連での再評価を論じておられます。