まあどうでもいいこと。
事実を「こうだった」と告げ確定するということによって、話者は確かに何ものかを伝えている、しかし一方で、話者は常に何かを隠ぺいしているということを忘れてはいけない。
話者が不明確な概念を用いているとき、それはどういう意味だと問いただすことも忘れてはいけない。とかなんとかいってみたり。
これもどうでもいいですが、以下の声明には「表現の自由」という文言はでてこない。
だからどうだ、ということは決してないのだけど。ただ、確認。といってみたり。
この声明は、おそらく在学者全員に送付されている、はず。



「学生部長声明」

衣 笠エクステンションセンター主催の講座に対して行われた
妨害行為について、2004年12月10日、学 生部 長が声明を発表しました。
声明の内容は次の通りです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

衣 笠エクステンションセンター講座に対する妨害行為について(声明)

                2004年12月10日 立 命館大 学 学生部長

【衣 笠エクステンションセンター政治家養成講座と報道・ジャーナリスト講座における安 倍晋 三氏特別講演会について】

衣笠エクステンションセンターによる政治家養成講座と報道・ジャーナリスト講座は民主党菅直 人氏、ジャーナリストの筑紫哲也氏等、さまざまな立場の政治家、ジャーナリストを講師に招き講座を運営してきた。
2004年12月4日(土)、午後3時から4時15分まで明学館94号教室において、安 倍晋 三氏(自 民党幹 事長代理)を授業のゲスト・スピーカーに迎えて「これからの日 本−日 米関 係・北朝 鮮」と題して行われた。講演会には両講座の受講者を中心に事前に申し込んだ受講者500名が聴講した。


【学外者を含む本 学学 生・院 生による一連の事態について】

しかし一方、一部の本 学学 生、院 生および学外者が、数日前から安 倍氏の政 治信 条や政 治家としての言動をとらえた抗議行動を呼びかけるとともに、12月2日には発行者不明のビラで来 学 阻 止を呼びかけていた。「来 学 阻 止」とは、そもそも大学で授業をさせないことを獲得目標に掲げていることを意味している。したがって彼らは、本講演会が授業の一環であり特別に本学学生に公開して行っていることを承知の上で一連の行動を行ったのである。
当日は、土曜日であったが、西側広場周辺の建物では異文化理解セミナーの授業やキャリアセンター主催のキャリアアドバイザー懇談会等が行われていた。大学は授業を行っている旨、再三にわたって説明をしたが、十数名のものは本講座の授業前から授業中、授業終了後にわたり、明 学館前でビラを撒き、横断幕をかかげ、大声で叫び、ハンドマイクを使用したのである。大学が、授業の妨害となると判断し、ハンドマイクの便用等を制止したことは当然である。


【授 業妨害と学ぶ権利の侵害】

私たちがこれら一連の行動を問題とするのは、大学が責任を持って運営しているエクステンションセンターの授業を妨害しようとしたことにある。大学における授業は、大学存立の根幹に位置しているものである。その授業を妨害しようとする者はいかなる者であれ、断じて許されるものではない。
今回のような、自らの主義・主張を絶対視し、それとは異なる思想・見解を否定して授業を妨害するがごとき行動は、受講者の立場から言えば、「学ぶ権利」を侵害するものであり、教員の側から言えば、「教授の自由」を侵害するものである。このようなことを許せば授業が成り立たなくなり、大学の存在を根底から掘り崩すものである。


【学外者の引き入れなど、大学自治の内部からの掘り崩し】

さらに一運の行動において、大学自治にかかわる以下の重要な問題もある。
1.本学の学生であることを明らかにせず、その責任者あるいは組織等を名乗らず「抗議行動」を行うという、極めて無責任なものであること
2.これら一連の動きに学外者が参加していたこと
3.特別講師の帰路の車を取り囲み、物理的に移動を妨害しようとしたこと
大学においてはいかなる理由があろうとも、基本的人権を尊重し思想信条の自由と学間の自由は擁護されなければならないものである。しかるに、今回の一連の行動は、大学が大学である基本ルールさえ踏みにじる暴挙であり、大学人にあるまじき恥ずべき行為である。まして学外者を引き入れ自己の主張を通そうとする行為は、明確に大学自治を侵害し破壊する行為である。他大学を含め多くの大学における「混乱」が学外者を引き入れた策動や妄動によって引き起こされていることは、これまでの大学の教訓である。大学が授業を妨害する学外者に対して即刻、学外退去を求めたのは当然である。


【今一度、学問の自由と大学自治を考えよう!】

今回の事態は十数名という一部のものによって引き起こされた行為であるが、学外者を引き入れ授業を妨害しようとする暴挙は、大学自治を内部から掘り崩すきわめて深刻で重大なものである。
本来大学は、基本的人権、思想信条の自由、学問の自由を最大限尊重して運営されるところである。したがって、大学においては、意見や主張等の違いが存在する場合には、議論を尽くすことによって一致点と相違点を明確にしつつ、真理を探究する方法が採用されなければならない。
大学の全構成員においては、今回の事態の本質を正確に理解され、今一度、大学の本来的なあり方に照らして、教育・研究を発展させることが、自らの学びの発展と自らの成長を支えているものであることの認識を新たにされるよう、強く訴えるものである。
あわせて、大学はいかなる授業妨害と大学自治を侵害する行動を二度と生じさせない、そしていかなる学外者の策動、妄動を許さないことに全力を尽くすものである。


【要人による講義や講演とその警護について】

なお、今回の事態を引き起こした者たちは、政府与党の現 職幹 部の来学に際し警備要員が同行したことについて「警察を導入した」として批判しているが、「来学阻止」というかれらの主張が警備要員の配置を余儀なくさせたのである。大学の発展とともに教育においても政府や企業等の要人による講義(例えば知事講座)や講演も多くなってきている。このような場合に、大学は要人の来学に際し万が一の事態に十分な対応ができないことは明らかであり、必要最小限の範囲で警備要員が同行することを認めることは、大学の社会的責任でもある。今日における教育のあり様とそれに伴う大学の社会的責任について正確に理解することが必要である。


【新聞報道について】

なお一部報道機関は当日警官隊が学内に入り、抗議する学生を大学が排除したかのように伝えているが事実は全く逆である。一部の者が公道上で要人の車両を取り囲み通行を妨害したため、警官隊がこれを排除したのが事実である。

以上

‐−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
発行  立 命館大学 広報課


おまけリンク


人生、半笑い 当局、安倍氏来学の事実を隠蔽?
http://saijo81.no-blog.jp/top/2004/12/post_8.html


はてなダイアリー:駄文 リスクは覚悟の上、ということか。
http://d.hatena.ne.jp/s_kotake/20041207


はてなダイアリー:月鎌/Fの中のMの中のF Rカルト
http://d.hatena.ne.jp/Kadzuki/20041211


安 倍晋三 氏の妨害工作について
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/508/1102682077/