現代思想』11月号 「生存の争い」特集
小泉義之先生−立岩真也先生の対談は、実際に聞いた時よりもすっきりとして、情報量も増えていた。


おなじ先端総合学術研究科の院生の川口有美子さん、大谷いづみさんの論文も載っている。
川口さんのは、ALSについて勉強になる、だけでなく、なにか大事そうなことを言っている気がする。
僕の親しい人にALSの看護を職業としてやっている人がいて、「いろいろできる限りのことはしているけど、それでも私にはなおせない」と悩んでいるのをいつも見ている。
それはそれで真剣に取り組んでいることがわかるので、僕からは何も言えない、というか、いろいろと言うのだけど、それは言葉でしかなくて、軽すぎて届きはしない。
その悩みを別の仕方で力に変えることができない。
川口さんの論文も言葉でしかないんだけど、体験や経験が行間や文字のすきまにただよっているようで、ずしりとくる。
一読をすすめてみよう。


ところで、市野川論文には爆弾が、、、市野川VS北田、なんてことにはならないのかな。