西尾維新の『きみとぼくの壊れた世界』をやっと読了。
もっと早く読んで、本人を立命で見つけだして、面白いです、と言っておけば良かった。
実際やると気持ち悪いし見つかりもしないだろうし無理だけど。
立命のミステリ研究会の人々は、西尾維新が出た時に「何だ、こいつは?どうして俺たちじゃ無いんだ」と騒然となったらしい、というのをミス研の人から聞いた。

『プラ−グ街の住民たち』読了。
この本によると、19世紀の労働者住宅は、主に、企業、またはロチルド(ロスチャイルド)財団などが熟練した労働力の確保のためが作っており、「低廉住宅」もある程度の収入のある家族に向けられたものだった。安定した労働ができない人たちは、「ガルニ」という安宿に泊まっていたらしい。法律ができて公権力が積極的に介入しはじめるのは、 1913年以降のことである。
また、低廉住宅は、住民の連帯をできるだけさまたげるように、なるだけ隣人どうしが顔をあわせる空間がないように、と設計されていたと筆者は主張しているが、妥当性がどれほどあるのかはよくわからない。ありそうだ、とは思う。
でも、なによりこの本の難点は、注がついていないことだ。
いちおう文献や資料表がでているが、ピンポイントにここが知りたい、というとき不便。
いちいち調べないずぼらな僕にはとても残念。