ギターウルフがメトロにやって来た!
せっかくなので革ジャケット(合成革)と革のパンツ(同左)で見て来た。
騒音寺が前座。騒音寺はダークネスouクィーンのような
豹柄全身タイツ。
「次はギターウルフ。だが、おれたちにはブルドッグがあるぜー!!ワンワン!」
ううむ、かっこよし。でも、メトロのステージは狭いのでやりにくそうだった。



ギターウルフはバイク音とともに登場。
仁義なき戦いのテーマをバックにセイジ(ギターウルフ)は缶ビール(ASAHI DRY)を一気飲みし、ビリー(ベースウルフ)はリーゼントを細い櫛で整える。
こ、れ、が、ギターウルフ!かっこよすぎて眼鏡がくもる。
フロアも一気にハイ・ボルテージ、みな手を狼にして「アウ−」と狼男女化する。
ライブでは、ラブロック、新幹線ハイテンション、ジェット13と、
新作アルバムから数曲。
昨日の予習でばっちり合唱。
名曲、オールナイトでぶっとばせ!もやった、でも歌おうにもアウ−の叫び過ぎで
声がかれてぶっとばせなかったぜ。
ジェットジェネレーションはOK。
2回のアンコール(涙のタイムマシン、爆音ブラッドなど。上半身は裸に)後、終わりを告げる音楽が流れ出す。
それでもみんなの叫び声(アウー)は止まない。
セイジ、もっとだ、もっとくれよ!セイジ!!誰かが叫ぶ。
その叫びに答えるように、お前ら早く帰れよな、と苦笑しながらひとりでセイジが出て来、アイラブユー、OKをエレキギターで弾き語って、狼たちの宴も本当にこれで終わり。
終了後、僕の(合成)革ジャケットはしぼると汗がほとばしった。
アンコールまで1時間半近く休み無し、MCは「京都、メトロ、ベイベ−」と「ロックンロール」だけ。酸欠必至のライブに、やはり宇宙一かっこいいバンドだな、と再確認。



はじめてみたライブパフォーマンス。
1:メトロの通路の鉄製手すりにセイジ(ギターウルフ)がよじ登り、
どけ!とばかりに手を払い、フロアにジャンプした。目測3.8m。


2:ビリー(ベースウルフ)は余裕があるとリーゼントに櫛をいれる。ビリーは頭をそった白人の男と、互いにファックユー!と挨拶を交わして笑いあう。


3:曲の途中で客にセイジが手を差し伸べ、客が一斉に引っ張り込もうとするのに
抗し、ひとりをステージにあげた。その客が興奮しきってロックンロール!と叫んで
いるところに近付いてギター、次いでゆっくりとピックを渡す。そしてもっと近寄り、
耳もとでなにか囁く。客は感動しながら大きくうなずき、ギターをかき鳴らし、飛ぶ!
そのあきらかにロックンロールを注入された動きに、みな歓声をもって応える。
その演奏をバックに、セイジはマイクスタンドを逆さにもって歌う。


4:観客にセイジがダイブ!と思ったら客の手の上で膝をついている。口に加えたピックを誰かが掴もうとするが決して放さず、客の上をはうように進んでいく。
あたりに浮かぶ大きなクエスチョンマーク。でもあるときみんな気付く。そしてセイジを引きずり込むのをやめ、なんとか立たせようと支える。もうピックに眼を奪われるものなどない。まだセイジは前に進む。僕の眼の前にセイジはやって来る。そして、セイジは、僕の手の上に立ってギターを弾いていたのだった。感激!