『出来事のポリティクス』書評

東琢磨さんが、『インパクション』に『出来事のポリティクス』の書評を、G8に「興味も関心もない」と宣言しつつ行われた広島での「H8」と関連させて論じてくださっています。ありがたいことです。

 書評では、市民運動側が、G8において「世界のリーダーたち」に何か「承認」してもらうことで(あるいは「承認」したというポーズをとってもらうことで)、現状をよりよい方向へともっていけるのだという感受性をふりまいてしまう「出来事」に対し、それとは別の「出来事」を起すための「実践の理論的根拠を与えてくれる」と、好意的に評してくださっています。

東琢磨 2001010 「「グローバルな機械」とは別の…――『出来事のポリティクス 知‐政治と新たな協働』(マウリツィオ・ラッツァラート著)」『インパクション』 165: 159-160.