鈴木謙介カーニヴァル化する社会』読了。
個人的に、データベース化にともなう情報のフラットさについて、嘆いても喜んでもとくに何かあるとは思ってなくて、社会がデータベース化/検索可能化してしまった、ってどういうことなんだ、ということにこそ問題があると思っている。それがわかるともっとよかったなあ。そんなの誰も教えてくれないし。

基本的な諦観と、瞬間風速的な沸騰に引き裂かれる自己についての観念には、共感。
というか、共感するところは多かった。でも、賛同できないとか、もっと違う話ができるんじゃないか、ってところも多かった。
たくさんのトピックが出てて、ひとつのことを深くやる、というより、今、今、今、いま問題になっていることを取り上げて、ズバっと解答してみせた、というのが読んだときの感想。
なんというか、ブログを読んでいるような気分になった。