フーコー『異常者たち』を幾人かの院生と一緒に読む。
まずは第2回講義まで。
フーコーは勉強しているなあ。
ライ病とペストのモデルはさすがに大雑把でほんとかよ、と疑うことはすぐできるけれど、それが事実であるかどうかというより、考えるための理念型(と言わず思考の道具と言った方がいいのか)としての切れ味を考えてみるのは基本。いろいろ引き出せそう。
でも読んでいて、ペストモデルとノルマリザシオン権力とが繋がっていなくてはいくのかな、と思っていたのだけれど、それがよくわからなかった。
まあ読み込みが浅すぎるのだろうけど。
ペストモデルにおいて、どのようにノルマリザシオン権力が働いているのか。
精神鑑定とペストモデルの関係も良くわからない。
勉強不足。
次回に期待。
権力のイメージをその依拠する時代によって区分けするのも刺激的。
でもこれは75年のこと。
今は、ポジティブな権力が存在するというフーコーの予見を、いまいろんな人がいろんな形で証明しようとしている段階なのだろう、と言い放ってみたり。


焦る。


動物社会学エスピナスがやたら気になってきた。